親子で映画!

家族で楽しんだ映画の備忘録

「人は人、自分は自分」を感じ取ってくれるかなと思って見せた映画

リトルダンサー』(2000)

 

f:id:kevuicinema:20200713135910j:plain

 きっかけ:

 公開当時、既にUK映画ブーム(98~99年頃、『ブラス!』、『フルモンティ』など、単館系クオリティピクチャーでありながら高いエンタテインメント性を兼ね備えたイギリス映画の公開ラッシュがありました)は一通り終了した後に公開され、有名俳優も出ない非ハリウッド映画としては珍しく、当時全国的にシネコンでも公開されたヒット作品として記憶に残る作品でした。

親からボクシングを習わされている11歳の少年が、ボクシング教室の横で開かれているバレエ教室に興味をもち、ボクシングでなくこっそりバレエを習い始める。本人は夢中になるが、炭鉱で働く昔気質の父親にバレて教室をやめさせるが。

というオーソドックスなストーリーラインと娯楽性、そして父親との親子愛などハートウォーミングな良い作品の記憶がありました。奇異の目で見る人もいる田舎町で、女の子達の中に混じってバレエを習い、自分が本当に好きなものを見つけ出す作品内容。

息子も何か感じ取るものがあるのではないか、と思って、実はずいぶん前から機会あれば見せたいなと思っていたものの、配信系ではどこにもラインナップされていなかったのですが、このほど、NETFLIXで観られるようになったのでした。

 

かんそう:

 内容が全く分からないことはなかったようで、最後までちゃんと見ることはできましたが、評価はまぁまぁだったみたいでした。思えば、スティーブン・ダルドリー監督のデビュー作。改めて見てみると、大人向けの単館系映画でした。ストーリーはオーソドックスで分かり易いものの、観る者に想像させる演出や、場面展開が唐突だったりと、小学4年生には少し退屈だったかもしれません。

特に「炭鉱のストライキ」や「仲良しの男の子が女装に興味」とか「友達の女の子が話す『親がセックスレス』という会話」など、(こちらも特に説明することはせず)息子も黙って見てましたが、分かったのかどうか。

でも、映画を観る、とはそういうことのような気もします。内容がよく判らなくても、面白かった!と思える作品があるのも事実。何か、本人なりに少しでもこの作品から感じ取ったものがあれば良いです。

少し背伸びして観る映画もアリかなと思います。とはいえ、せめて主人公と同じ小6くらいになってから見せた方がもう少し楽しめたのかもしれません。

 

親子で楽しめる度:★☆☆☆☆
難解度:★★★☆☆
バイオレンスシーン:★☆☆☆☆
キスシーン:★☆☆☆☆
それ以上のお色気シーン:★★☆☆☆
(ぼくから見た)息子満足度 ★☆☆☆☆